ハーブ作りから始めた香りの庭

     K'sローズガーデン

バラの花と香りに癒される日々  

ハーブ・ユリ・水仙(Herbs)

ハーブ(Herbs)
ユリ
水仙(Narcissus)

ハーブ(Herbs)

 ガーデニング初めの頃は手のかからない宿根草の一つとしてハーブ数種を植え、ラベンダーやチェリーセージなどの花や香りを楽しみながら育て。
 そのうち、ハーブの花と独特の香りに惹かれ、ガーデニングの最中に漂ってくる香りを楽しみ、香りから季節を感じ、ますます好きになっています。
 バジルやローズマリーなどはハーブを料理に活用し、カモミールやレモングラスなどハーブティに使うようになって、ハーブの種類と数が増え現在に至っている。

ラベンダー(Lavender)

 美しくて香りがよく、眺めているだけで心が癒されるラベンダーは、ハーブの王様といっても過言ではないと思います。
 紫色の花と独特の香り、北海道の壮大なラベンダー畑を夢見て、ラベンダーに憧れフレンチラベンダー・レースラベンダーなど幾つかの種類を適当に植えては雨にやられ・霜にやられては枯らし、植えては枯らし。。。現在、宮崎の荒れ地でフレンチラベンダーだけが生き残っている。
 ラベンダーを植て10年以上、何回か失敗を繰り返し育てているうち、現在のようなスペースで育てることができている。

フレンチラベンダー(ストエカス系ラベンダー)

 フレンチラベンダーは毎年4月下旬から5月上旬にかけて満開となる。
 丸みのある花穂の先端に、ウサギの耳のような苞葉とよばれるものがついています。
 種は花後の花穂にでき、地植ではいつの間にか親株近くに小さな子が出来ます。結構出来やすいです。耐暑性が強く、耐寒性は-5℃くらいまでと言われています。

 開花時期は蜜蜂がブンブン羽音を立て飛び交い、庭中にラベンダーの香りが漂う、春を満喫出来るスペースとなります。心も体も癒されるシーズンです。

写真:2011.4.29 撮影


ラバディン系ラベンダー「グロッソ」

原種系のスパイクラベンダーとイングリッシュラベンダーの交配種で、比較的耐暑性に富栽培しやすい。ラバディン系の中でもグロッソは香りが良く花も美しい、更に生育旺盛で花付きがよい品種。

 フランス旅行した時、ルーブル美術館の続くチュイルリー公園入り口にラベンダーが沢山咲いている一角がある。その近くを通る度にラベンダーと判る素晴らしい香り、我が家のフレンチラベンダーとは全く違う濃厚なラベンダーの香りが一帯に漂って、香りに誘われ近寄ると丈の高いラベンダーでした。
写真:フランスで見たら香りのよいベンダー(2011.6.24)

 多分それはスパイクラベンダーとアングスティフォリア系を交配して生まれたラバディン系ラベンダーの「グロッソ」ではないかと思っています。

2011.9.17
 ラバディン系ラベンダー「グロッソ」は成長が早く、花穂も大きく、花の色も綺麗、更に、耐暑性に優れていることから、宮崎でも育つと確信し、あの香りのラベンダー「グロッソ」を植えてみました。
 来年の春どんな香りがするのか楽しみ。

2012.6.13 「グロッソ」ラベンダー

 8株をバラの根元などに植え、春の長雨などで2株程枯れ、6株は元気に育っています。今年の6月に少しだけ花を咲かせることが出来ました。宮崎の暑い夏を乗り越えることが出来るか心配です。
香りはフランスで嗅いだ芳香には未だなりません。
 来年を楽しみにしたいと思います。

ラベンダー オックスフォードゼム

2012.5.22 6株ネットで購入
 イングリッシュ系オックスフォードゼム。姿が美しく香りもよい。はっきりとした青紫色の花は目に爽やか。コンパクトにまとまり、姿が乱れにくい性質のラベンダーです。比較的暑さに強い特性を持つ丈夫な品種。
5月28日植え付け、全て地植。上の方に見えるのはフレンチラベンダー。

7月中旬花が咲き、花穂・株共に非常に小さい状態、鉢植え向きかと思っています。

レモングラス(Cymbopogon citratus

 近くのHSで小苗1本購入。庭に植えたところ増える増えるものすごい生命力のハーブ。
 庭には所々にブッシュになって、風になびいてそよそよ揺れるとレモングラスの爽やかな香りが漂う。見かけは茅に似たただの雑草、草取りや横を通って体の一部が触れると爽やかなレモンの香りが漂ってくるのである。

 イネ科オガルカヤ属の多年草。アジア料理およびカリブ料理でよく使用されるハーブ。ボルシチとブイヤベースに並ぶ世界三大スープの一つ、トムヤムクンの主要な材料。近縁種と区別するために、本種をウエストインディアン・レモングラスと呼ぶそうです。
 レモンの香味成分であるシトラールを含有しているため、レモンのような香りがある。そのため乾燥させて粉末にしたり、あるいは生のままハーブとして使用できる。主な使用法はハーブティでスープ、カレーなど、鳥肉や魚、シーフードともよくあうようです。エッセンシャルオイルとしても使われる。
虫が嫌う匂いでもあり、虫よけスプレーに使われる。アロマテラピーではバスオイルと調合して使用することにより、冷え性の改善にも効果があるとか。
 薬効は別として、香りが良く虫除けにもなり、全く手がかからない事で重宝しています。
 茎や葉を10cm程に切ってティーポットに入れ熱湯を注いで、夏は冷まして寒い時期は暖かいまま飲むと、少し酸味のある味と爽やかなレモンの香りが楽しめます。

カモミール(chamomile

 香りが良く、バラのコンパニオンプランツとして毎年植えているジャーマンカモミール。

バラはエグランタイン(マサコ)5月頃は薔薇の香りよりカモミールの香りが一面に漂う。

 かつては薬草として用いられ、健胃剤・発汗剤・消炎剤・婦人病の薬などに用いられ、現在は、安眠の薬と言われ、乾燥した花にお湯を注いで飲むと、リラックスしてよく眠れると言われている。心身の不安定の解消に役立ち、園芸療法の代表的なハーブとして有名。
 また、花から精油を抽出してアロマテラピーに用いられる。
 カモミールは、近くに生えている植物を健康にする働きがあるといわれ、コンパニオンプランツとして利用される。害虫予防や、浸出液を苗木に噴霧すると、立ち枯れ病を防ぐ効果もあると言われている。

ジャーマンカモミール

 ジャーマン種は花後に枯れてしまう1年草。
 華やかなバラの足下を一層引き立たせようと植えているのだが、丈の低いバラは隠れてしまいそうになる程たくましく育つ。
写真はこぼれ種で育ったジャーマンカモミールとバラ。

 アズレン、ノニル酸、カプリン酸、テルペンアルコールなどの有効成分が含まれ、この作用は、ローマンカモミールよりもジャーマンカモミールのほうが優れているらしい。発汗、駆風剤として感冒、リューマチに煎汁を飲むか浴湯料とされ、炎消作用があるので口腔炎や咽頭炎、痔や腫れ物の家庭薬に配合されているようです。

左はイングリッド・バーグマン、右上はマイガーデンと共に


ローマンカモミール
 ローマン種は数年すると株が老化して花つきや生長が悪くなり、春に株分けをして植え替える。

チャイブ(Chive)

 チャイブはバラのコンパニオンプランツとして幾つかのバラの根元に植えている。チャイブの根に住むある種の菌が黒星病やうどん粉病の防除に役立つと言われ、有用菌が蔓延り、バラに効果が出る(黒星病などを防ぐ)までには数年掛かると言われている。

2011年初夏 数本のチャイブをバラの根元に植える。
2012年春 チャイブが増え花が咲く。

写真はチャイブの花とバラ「エヴァ・ド・グルゾブレ」の葉。(2012.4.27)

バラの根元を飾るチャイブの花とノースポール

2012.5.17 チャイブの株の様子

数本のチャイブが1年でこの様に大きく育った。

セージ(Common Sage)

 学名 (Salvia officinalis)はシソ科アキギリ属の多年草または常緑低木、和名はヤクヨウサルビア。地中海原産。属名でも分かるとおりサルビア (Salvia splendens) に近縁であり、sage の名称自体、ラテン語の salvia が(フランス語 sauge を経て)転訛したもの。

ラベンダーセージ
Lavender sage
S. farinacea
花のかたちが「ラベンダー」に似ているので、ふつう「ラベンダーセージ」と別名で「サルビア・インディゴスパイアー」と呼ばれています。長く伸びた茎の先に、ラベンダーのような紫の花をたくさん咲かせます。
春の花が終わる頃、(初夏)切り戻すと直ぐに新芽が成長して綺麗な花を咲かせます。宮崎では2〜3回切り戻しています。


ラベンダーセージ手間は全然かかりません。咲進んで花が少なくなると切り戻し、上のように新しい葉っぱに綺麗な花が咲きます。満開になると下のように花一杯に!

チェリーセージ
Salvia microphylla
チェリーセージは観賞用のセージ。目の覚めるようなチェリーレッドの花を春から秋まで休みなく咲かせ、花の少ない季節もガーデンを明るく彩ってくれる。花も葉も甘くすばらしい香り。コモンセージなどのように、料理や薬用にはしないが、生の葉や花びらを、飲み物に浮かべる、サラダに散らす、クッキーに貼り付けて焼く、などの楽しみ方ができる。オータムセージともいわれ、甘いフルーツのとても良い香りがします。
花が少なくなったら剪定して新しい芽に花を咲かせる方が葉も花も綺麗です。


満開時はこんな感じです。花が少なくなったら切り戻し、年に何回もこの様に咲きます。
香りが良いので蜜蜂やクマバチなどが寄ってきます。
ボッグセージ
Salvia uliginosa
名前は湿原という意味で、湿り気のある場所を好むセージです。
葉は長楕円状披針形で、縁には鋸歯があります。5月から11月ごろ、茎の先の輪状集散花序に、スカイブルーの花を咲かせます。下唇には、受粉のために虫を導く白い蜜標があります。


ボックセージは爽やかなスカイブルーで咲きます。ラベンダーセージ程強健ではありません。
パイナップルセージ
Pineapple Sage
S. elegans
葉はパイナップルのような甘い香りがし、宮崎では10月初めに真っ赤な花が咲き始めます。半耐寒性で、気温がマイナス5℃以下になるところでは鉢上げして冬越しした方がよいそうです。
葉っぱを指でこするとパイナップルの甘い香りがします。


10月中旬秋になると葉っぱの先端に可愛らしい真っ赤な花が咲き始めます。


11月1日パイナップルセージの葉っぱの先端から写真のように真っ赤な花が伸びて満開になりました。
コモンセージ
Salvia Officinalis
薬用種の代表的なセージです。ミツバチも大好きで、寄ってきます。
葉を乾燥してハーブティーとして飲用したり、肉の臭み消しに利用する。豚肉と良く合わせられており、ソーセージの語源となったという説がある。また観賞用としても栽培され、その品種も多い。
抗酸化作用が強く、ヨーロッパなどでは古代ローマ時代より免疫を助ける薬草として使われていた。
パープルセージ レッドセージとも呼ばれます。灰色がかった赤紫色の葉で、コモンセージほど大きくはなりませんが、同じように薬効があります。
ゴールデンセージ 黄色の班が入った葉で、普通のセージのように勢いよくは茂らないので、寄せ植えや下段の縁取りに使うと、緑を引き立てます。
耐寒性があまりないので、寒冷地では鉢上げをします。
トリカラーセージ 白黄色と、赤紫色の班を持ち、ゴールデンセージと同じように、寄せ植えやガーデンに植え込むと、他の植物を引き立てます。
クラリーセージ 葉はコモンセージより多きめで、軟毛があります。花から取れた精油は酢酸リナレルを多く含んでいて、抗ケイレン、リラクゼーション効果があります。2年草です。
フルーツセージ
Fruit Sage
Salvia dorisiana
細かい毛で覆われた大きな葉は、甘い果物の香りがします。寒さに弱いので、0℃以下のときは鉢上げします。フルーツセージは我が家でもっとも人気のあるハーブの一つです。というのも葉にほんの少し触れるだけで甘い良い香りが漂うからです。耐寒性がないので冬は鉢上げして玄関に置かれるのですが、まるで香水を振りまいたようになります。特に冬は乾燥気味ですので、香りも強くなるようです。
 花は細長いピンクです。
メキシカンブッシュセージ 葉は細長く、少しグレーがかっています。紫色の花を咲かせます。
サルビアパテンス
Salvia patens
大きく鮮やかなスカイブルーの花を咲かせます。
サルビアガラニティカ 南アメリカ原産で、サルビアパテンスよりも深いパープルブルーの花を咲かせます。
ペインテッドセージ 花は小さな淡い藤色で、丈夫の苞葉が鮮やかな紫色になります。花の色がピンクや白のペインテッドセージもあります。
エルサレムセージ 初夏、黄色い花を咲かせます。少し灰色がかった緑色の葉は、毛ばだっています。
ロシアンセージ 夏から秋にかけて、白っぽい銀緑色の茎の先に、ラベンダー色の細かい花をつけます。

ランタナ(Lantana )

 ランタナはクマツヅラ科ランタナ属の低木で、和名はシチヘンゲ(七変化)、世界に約150種類あるそうです。主に流通しているのは、ランタナ・カマラとコバノランタナの原種とその園芸品種です。
 ランタナ・カマラは、草丈が1m〜1.5m程度まで成長します。草丈が20〜30cmのコバノランタナは、横に広がる性質を生かし壁に這わせると良いでしょう。
 秋〜冬に枯れた枝を切っておくと、4月上旬勢いよく若葉を広げ、5月にはドーム状のバーベナに似た花を咲かせます。秋まで元気な花を次々に見せてくれます。また、葉にもミントとフルーツの混ざった香りがあり魅力的です。

ランタナ(Lantana)の在来種は、花色が、咲き始めてから徐々に、淡黄色→橙→赤→ピンクと色が変わるので、別名をシチヘンゲ(七変化)と呼ばれます。
ランタナ:七変化 木立性高さ70cm

ランタナ・カマラ(Lantana camara)
写真:Lantanaピンク 木立性高さ1.5m

コバノ・ランタナ
写真:Lantana白 地に這うように横に広がる。 高さ:40cm

ランタナ・イエロー・スプラッシュ(Lantana Yellow Splash)
写真:Lantana黄色 横に広がる 高さ:30cm

何れのランタナもとても香りが良いです。

バジル(Ocimum basilicum)

バジリコとも呼ばれ、一般的にはスイートバジル。葉にスパイシーでさわやかな甘い香りとかすかな辛みがあります。青じそと同じような使い方でお料理の仕上げに、きざんだりちぎったりして加えます。トマトやオリーブオイル、ニンニクとよく合い、イタリア料理には欠かせないハーブです。
我が家でも松の実やオリーブオイルと一緒にミキサ−にかけバジルソースにしたりします。
育て方は簡単で良く育ちます。

今年は種から育ててみましたが植える場所が合わなかったのか少し不調です。

ローズマリー(Rosemary)

シソ科の常緑低木。立性・半立性・ほふく性などいくつかの種類がある。
我が家では立ち性とほふく性がある。
集中力・記憶力を高めるハーブとしてよく知られ、花言葉も「記憶」です。フレッシュでもドライでも利用可能で、抗菌作用や酸化防止作用があって、食べ物のもちを良くし、肉料理をはじめさまざまな料理に広く利用できます。
お茶として使えば脳を刺激する香りに意識がはっきりして、元気を取り戻せます。

我が家ではスペアリブに塩胡椒とローズマリーの葉をまぶしてオーブンで焼く肉料理によく使います。肉の臭みが無くとても美味しくなります。

写真:立ち性ローズマリー


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