無農薬・減農薬
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根頭癌腫病
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2016年
我が家のバラに発生した「根頭癌腫病」について記載します。
2015年は、2本のバラしか確認できなかったのですが、2016年末現在10本が確認できました。内訳は、地植え4本
鉢植え6本です。
2015年初頭、近くのホームセンターで購入した「ポールネイロン」の茎の途中に変なのが付いているなーと思ってハサミ
で切って捨てる。
2015年5月デルバールの「コンテス・ドゥ・セギュール」が花数が少ない。
2016年も同様に花数が少ないと感じていた。
2016年11月〜12月 地植えの下記コンテス・ドウ・セギュール、ジュード・デ・オブスクエアー、ジェントル・ハー
マイオニー、アラン・ティッチマーシュ及び鉢植えのポールネイロン、カーディナル・リシリュー、フランシス・デュプロ
イ、スヴェニール・ドクトル・ジャメイン、グラハム・トーマスに感染していることに気付く、そのほかにもマイガーデン、
シャンテ・ロゼ・ミサト、イングリット・バーグマン、春風等が怪しい。
2017年3月 10株程度に根頭癌腫病に感染している可能性があります。
根頭癌腫病概要
根頭癌腫病菌は、Rizobium radiobactor(リゾビウム・リゾゲンス)/Agrobacterium
tumefacience(アグロバウテリウムツメファシエンス)と言われており、その種類は、在来種・外来種含め
108種あり、土壌中に存在する。
感染は、土壌伝染、接触伝染、により、病原菌が根っこや茎の切り傷等の樹液を介し、剪定ばさみ、スコップ等切傷及び害虫
の噛み傷、台風等による折傷等により伝染するが、空気感染はしない。
根頭癌腫病を治す薬は、現時点で存在しないが、広島大学で研究が進み近い将来治せる方向にある。
現時点では、発病した株を焼却処分し、剪定バサミ等は熱湯消毒することにより感染を防ぐことが出来る。
ネットでは、木酸液塗布等により治ったとの記載もあるが、完全回復したのか定かではない。
我がバラ庭における根頭癌腫病
デルバールの「コンテス・ドゥ・セギュール」
2016年11月19日撮影
株元の太さは、直径10cmほど、新しいシュートも伸ばし見た感じでは決して勢力が弱ってきているわけではないのです
が、今年の春と秋の花付きが悪くなってきました。
「コンテス・ドゥ・セギュール」反対側からの写真
2016年11月19日撮影
こちら側からは比較的新しい(色の白い)腫瘍が見えます。古い癌腫は黒ずんでいる。
コンテス・ドゥ・セギュール」癌腫を全て切り取り木酢液を塗布したところ
2016年11月27日
2017年はこのまま様子を見たいと思います。
「カーディナル・リシリュー」鉢植えの根頭癌腫病
2016年11月19日撮影
春は沢山の綺麗な花が咲いたが、春以降は新しいシュートがあまり伸びませんでした。
「ジュード・ジ・オブスクエアー」の根頭癌腫病
2016年11月19日撮影
右の方の株の右側に癌腫らしきものが見えます。
今年の春までは正常に花付きも良かったように思います。
そして新しいシュートも結構伸びましたが、秋は花数が少なくなりました。
2016年11月26日撮影 上の写真の右横に伸びた枝を切り取り、左側に連なった白いブツブスが癌腫
左に残っていた癌腫も切り取った
2016年11月26日撮影
左側の癌腫も切り取った。
その後木酢液を塗布した。
2017年はこのまま様子を見たいと思います。
「ジェントル・ハーマイオニー」の根頭癌腫病
2016年11月19日撮影
右側の枝の根元に癌腫みたいなものが見えます。
11月26日に癌腫部を切り取り木酢液を塗布しました。
2017年はこのまま様子を見たいと思います。
その他のバラ
「アラン・ティッチマーシュ」
2年ほど前から徐々に花数が減り、新芽も少なくなってきた。
2017年2月8日根っこをよく見ると癌腫が発見できたので土を掘り返し抜いた。(下の写真)
根元に大きな癌腫と根の途中にはたくさんの瘤(癌腫)が出来ていたので、株は焼却処分とした。
掘り返した土壌は、篩(ふるい)で根っこの残りなどを取り除き、木酢液10倍をたっぷりと振りかけ菌の消滅を待つことに
した。土壌の消毒についてはこれと言った決め手がないのが現状なので、このまましばらく様子を見ようと思います。
広島大学を中心に、有用菌を利用して癌腫菌の増殖を抑える産学間での研究がされているようです。
早く商品化が望まれるところです。
専門家に写真を送って根頭癌腫病を判断してもらおうと思います。(その後、写真(実物を見て大方の判断ができるように
なった。)
どなたか根頭癌腫病についてよく知っている方がいたらアドバイスをお願いします。
ネットで調べた結果、今のところ、人間のガンと同様に不治の病気とするのが妥当なようです。
しかも、スコップや剪定ハサミ等で病気がうつるようです。
従って、このまま放置しておくと庭全体に広がってしまう可能性もあるのでできるだけ今冬中に方針を決め対処しないといけ
ないと思っています。
内4本は地植えですので土壌の処理が大変です。
どうしたら良いのか最善の方法がまだ判りません。
全部抜いて焼却処分にするか、治療を試みるか決めかねているところです。 |
根頭癌腫ではないと思われるよく似た疣
最初は癌腫と思ったのですが、癌腫より硬くカミキリムシの幼虫が齧った後を薔薇自身が補修した痕跡と思われます。
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